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ARTORO 「修繕しながら、暮らす」

今期最後のARTOROの告知させていただきます。

 

3月11日(日)13:00~16:00 登呂博物館にて、

「修繕しながら、暮らす」と題して、

かやぶき職人の相良育弥さんに登壇してもらいます。

(登壇と言ってもARTOROは常に座談会形式のフリースタイル。)




相良さんは神戸を拠点に

世界をまたにかけて活躍している若手の職人さん。

宮沢賢治に憧れて大地に生きる百姓を志し、

だけど減反で米がつくれず「三姓」止まりになるものの、

そんな時出会った茅葺の親方に

「茅葺屋根は百姓の業で出来ている!」

との言葉を受けて弟子入りして、

今では屋根はもちろん、インテリアも茅で手掛けてしまう、

とても魅力的な男も惚れるかっこいい職人さんなのです。

http://www.kusa-kanmuri.jp/


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先日、相良さんに会いに淡河町まで行って、

茅場(茅は田んぼの畔で育てていたりします)や茅葺の住宅、

葺替え中の現場などを見学させていただきました。


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相良さんが拠点としている神戸市淡河町には、

今でもたーくさんの茅葺き住宅があって、

町の景観もどこか品のあるすごーく魅力的な場所。

移住希望者が300人待ちというのもうなずけます。




そのとき彼はこんなこと言ってました。

「茅葺職人の仕事は、

組む、編む、縛る、縫う、纏める、結ぶ、緩める・・・、

糸編がつく仕事ばかりで、

過去から未来、住むと生きるを

ぐるっとつないでいるんです。」




「無理に高価な材料を使わなくたって、

身近な材料でやればいいんですよ。

稲藁だってススキだっていい。

手入れさえすればいつまでも長持ちする。

昔からそうやってきたんだから。

これだって戦後に麦を育てるようになったから、

一番身近にあった麦を使っているだけなんです。」

と言って見せてもらった屋根には麦の穂が!


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相良さんはこうも言ってました。

「ただ伝統を守る仕事をするのではなく、

これからの時代に合った、

必要とされるような茅葺の在り方を模索していきたい。」

茅葺という素晴らしい伝統と思想を

ただ残そうとするのではなく、

そこに人間が忘れかけた大事なものを強く感じているからこそ、

これから先の時代に目を向けた前向きな姿勢で、

新しい発想で仕事に取り組もうとする姿に、

私、とても共感しちゃいました。




3月11日は今の自分たちに必要な

おもしろい話がたくさん聞けると思います。

茅葺の構法の話だけでなく、

伝統の活かし方や、

循環する暮らし、

自然素材の魅力について等々・・・。




今回の講座がARTORO今期最後の講座。

時代は進みます。

進むからこそ、

これからの在るべき住まいについて、

是非是非一緒に考えてみたいのです。

かなり貴重な機会だと思いますよー。

この機会、逃すのはもったいないですよー。



今回だけ参加したいという方も大歓迎ですよ。

申込はこちらからお願いします↓

http://artoro.jp/artoro2017/


学生さんは半額でOKですよ。

お子さん同伴もOK。

(実際に小学生の男の子も参加してくれてます)

みんなで楽しみを分かち合いましょー。

お待ちしていまーす。

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パクチー

ここ数年、パクチーを育てている。

いつのまにか種も収穫できるようになって、

パクチーの自給自足ができるようになっている。

私はパクチー好きなのである。

といっても、パクチーが大好物なわけではない。

パクチーの異国感が気に入っているのである。

どことなくアジアの喧騒を感じさせてくれる匂い。

誰にでも好まれるわけでもない独特の味。

その全員に好かれようとしていない、媚びていない感じがいいなと思っている。

種をまいて放置していても、勝手に育ってくれる雑な雰囲気もよい。

成長は思いのほか早く、

収穫時期を逃してしまうと花が咲き、また種が採れる。

今回もまた、収穫時期を逃してしまった。

白い花が咲き、また次回もよろしくとささやいてくれている。

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