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南極建築

「南極建築」という本がある



南極という極寒の中どう寒さから身を守るか

限られた空間の中いかに快適に過ごすか

人手も機械もわずかしかない中どのように建設するのか



この本を読むと

いろんな条件が厳しいほど建築っておもしろく感じる



時代を追うごとに進化する様子や

国による基地の違いなんかもあって

なかなか興味深い一冊でした

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予算

仕事をしていて一番悩まされるのはやっぱり予算でしょうか・・・

その予算にできるだけ沿うようにこちらもあの手この手でがんばってみるのですが

予算が想像以上にないときは、本当に悩まされます

工務店もできるだけ希望に近づけれるように頑張ってはくれますが限度はあります

さて、もう少しいろいろ悩んでみたいと思います・・・



予算とは全く関係ないけれど、写真は昨日の清水港の様子

晴れていると伊豆半島と三保半島に抱かれているのがよくわかります

改めて「清水って水平線が見えないんだなぁ」と思いながらしばし休憩

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久保田一竹美術館

山梨県河口湖の近くにある久保田一竹美術館。

前々から一度行ってみたいなぁと思っていた場所の一つである。

先日、よし行こう!と思い立ち行ってきました。

見たかったのは久保田一竹の「辻が花染」。

「辻が花染」自体がどんなものなのかも理解していないのだが、

雑誌で紹介されているのを見て、

あーきれいだなぁとその細かなデザインに強く魅かれ、

一度実際に見てみたいと思っていたのでした。

実物は想像以上に細かく、そして迫力があり、

出来上がるまでの手間の重みが強い美しさを生み出していました。

建物も魅力的で、特に本館の太いヒバの木の架構に圧倒されてしまいました。

応接室として使われていたという部屋からは、

庭が目の前に広がりとても良い雰囲気。

庭も散策できて、心地よい時間が流れていました。

入口の門から本館までのアプローチもわくわくするような感じで楽しかったです。

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新館はまるでガウディのグエル公園。

ここまで似せると潔さを感じます。

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その後、山梨県立富士山世界遺産センターにも寄ってみました。

シンプルで清潔感あってさわやかな展示がとてもよかったです。

光でいろいろな表情を見せる富士山のディスプレイもきれいでした。

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展示の見せ方に工夫があって、いろいろ勉強になります。

今度はもう少し時間の余裕をもって見に来たいと思います。

AuthaGraph

AuthaGraphという新しい世界地図がある。

小学校か中学校のとき、メルカトル図法やモルワイデ図法、正距方位図法なんてのを学んだ。

そして、世界地図は、面積や方位、距離すべてを一つの図で正確に表すことはできないと教えられた。

だから目的に合った世界地図を選択しなければならないと・・・。

そんなのは嘘だった。

この新しい世界地図 「AuthaGraph」 は、それらをすべてクリアしてしまっているのだ。

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しかも、面積や距離や方位にゆがみがないから、

地図を無限につなげることもできる。

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とてもおもしろい世界地図である。

この世界地図が今年の GOODDESIGN賞 の対象候補に挙げられていて、

ネットでもちょっと話題になっている。



これを考え出したのは鳴川肇さん。

大学時代の同じ研究室の先輩であり、いろいろお世話になった人である。

こんなすごい世界地図を考えた人と、

ほんの一時期でも一緒の時間を過ごせたことがすごくうれしい。

大賞採れることを願ってます!

コルドバのメスキータ

スペインのコルドバという街に「メスキータ」という

キリスト教とイスラム教が同居する珍しい建物がある。

この建物の広い内部には何本もの柱が立ち並んでおり、

赤と白の2重のアーチがさらに強い印象を与えている。

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柱に使われている石はローマ時代の遺構も多く、

あるスペースではいろいろなデザインの石柱が混在している。

柱頭や柱脚のデザインだけでなく、

太さも違ったりする。

同じデザインの柱で構成されたスペースもあるが、

どちらが魅力ある空間かと言えば、

やっぱり混在している空間のほうが、

ずば抜けて魅力を増している。

一見同じようなデザインの柱に見えるが、

デザインや太さがよーく見ると違っているという程度が

実にいい味を出している。

この微妙な差異が奥行きに深みを与えている。

どうしても赤と白のアーチに目が行ってしまうが、

この空間の魅力には、

この微妙な差異が働いているのを、

今日手にした本の写真を見ながら気づかされた。





ちぇっ、むかーし観に行ったとき、

もっと気にして見ておけばよかった。。。

名古屋 八勝館

先月末、以前から一度訪れてみたいと思っていた場所にようやく行くことができた。

堀口捨己設計の『八勝館』。

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名古屋にある1925年創業の高級料亭で、

1950年に堀口捨己により昭和天皇の御宿泊所として「御幸の間」が増築され、

その後、「残月」、「桜の間」、「菊の間」などが増築されている。

全体が迷路のように広がっていて、

廊下を歩いているだけでもいくつもの空間の変化があって面白い。

実際に見てみると、やっぱりいい。

最近、この時代の建物をたくさん見る機会が多い。

その中でも、この建物は落ち着いた空間でありながらも、

随所に遊びがあって、見どころがたくさんである。

庭も驚くほどきれいで、心地よい散策である。

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庭園内には昭和初期に滋賀県甲賀郡より移築されたという400年ほど前の建物もあり、

内部に漂うゆったりした時間に、心洗われる感じである。

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せっかく名古屋まで来たので、

レーモンド設計の神言神学院、谷口吉生設計の豊田市美術館にも行ってみた。

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建築って、考えるのは苦痛だったりするけど、

見るのはやっぱり楽しいね。

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