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Blog 建築: 2018年10月

リビングは必要か?

住宅の設計をしていて最近よく思うこと・・・

それは

リビングは本当に必要か?

ということ



一般にリビングは団らんの場であり住宅の中心に位置づけられる

でも、それはちょっと前の話

会話がなくても家族が同じ番組を見ていたり

テレビがリビングのメインアイテムだったり

たとえ子供室にテレビがあって

子どもが自室にこもるようになってしまっても

それはそれで

家族がバラバラであるということの確認にもつながった



今はテレビがメインアイテムとは言えない

リビングにテレビがあっても各自がスマホをいじっている

テレビが家族をつなげる中心的役割はもう果たしていない

そもそももうテレビをほとんど見ないという家もある

同じリビングに居ても

バラバラであることすら自覚(実感)できない状況にある



もうリビングを重視する必要はないのではないか?

家族をつなげる場はもうリビングにはないのではないか?



むしろダイニングを重視すべきじゃないかと思う

食事が家族をつなげる

これは昔も今も変わらない

そしてこれからも変わらない

家族をつなげるのはリビングではなくダイニングにある

家族をつなげるのはテレビではなく食にある

普遍的な「食」こそが住宅の核となる場であり

そのダイニングを充実させてあげることが大事なんじゃないかと思う



そんなことを考えていたら

昔の囲炉裏文化はかなりよい空間だったんだなと思えてきた

笹離宮

ひさしぶりに日帰りでちょっと遠出

長野県の諏訪方面へ

目的地は笹離宮

ここにある笹葺の竪穴住居を自分の目で見たくて行ってきた



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感想は・・・

すごくいい

とてもすごくいい


何がよかったかといえば

まず、笹の葉のもっそりとした茅葺にはないふっくら感

なんとなく丸みを帯びたフォルムがかわいらしい

入口にある土器もかわいらしい演出でやさしい雰囲気が漂う

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そして一番よかったのが室内

今まで見てきた竪穴住居の中でもだんとつの居心地のよさ

ほど良い広さとほどよい高さ

竪穴住居には珍しく靴を脱いで入るのだが

それだけですごく気持ちよさがUP

靴を脱ぐから清潔感もある

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復元を目的とした建物ではないから基礎がRCであり

そのことも清潔な感じにつながっている 

床に敷かれた筵の質感もほどよく

足の裏を伝わる感触も心地よい

囲炉裏の前に胡坐をかいて座ると何時間でもそこに居れるような気もする



自分の仕事でも

手に触れるところはできるだけ質感を大事にしたいと思っているが

あー間違ってないなと思わせてくれる

床の重要性を再認識させてもらえた



笹離宮は全体もきれいで静かで落ち着いた雰囲気があり

とても心地よい場所だった

お気に入りの場所がまた一つ増えた

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