施工事例: 北江間の家

北江間の家

お客様からの要望

夫婦と子供1人の3人での生活を想定した計画。

個室としては寝室と子供室1室を要望されており、さらにはお客様用もしくは将来両親と同居することも想定した和室を1室計画することを望んでいました。また、リビングには吹抜けを設け、その吹抜けに面した2階から1階のTVを見ることができるようなスペースもイメージされていました。

ご夫婦でいろいろな雑誌を読み込んで、気になる工務店の見学会にも足を運び、たくさんのWEBサイトも見て、自分たちなりのイメージをふくらませてきたようです。ですが、ご夫婦からの要望はこういう雰囲気がいいなという感覚的な部分で留めており、そこから先の具体的な詳細、全体のバランスは設計者に委ねるという、こちらとしてはとてもありがたいスタンスでの御依頼でした。

ヒアリングを重ねる度に、こんな場もあったらいいなという希望(たとえば、奥様の読書スペース、ちょっと気分転換したいときのくつろぎスペース、リビングから庭につながる広いウッドデッキなどなど)がどんどん膨らんでいき、打合せ自体がとても楽しい時間で進めることができました。また、階段は鉄骨にして黒く塗ると空間が締まっていいよねという話なども出てきて、話をすればするほどいろいろなイメージが湧いてきて、お客様と一緒に作り上げていったとてもよい住宅となりました。

出来上がった住宅を見たお客様の「今まで見てきた住宅の中で一番いい!ありがとうございます。」という感想がとてもうれしかったのを覚えています。

要望箇所の抽出(整理)

  • 夫婦+子供(+祖母)=3人家族(4人家族)
  • 個室は寝室、子供室、和室
  • リビングに吹抜け
  • 吹抜け2階部分から1階のTVが見れる
  • 読書スペース
  • くつろぎのスペース
  • 庭につながる広いウッドデッキ
  • 黒色の鉄骨階段

提案内容

吹抜けのあるLDKを中心に、いくつかのちいさなスペースを添えることで、家族間の穏やかなつながりが提供できるような場の空間を目指しました。このいくつかのちいさなスペースは、1人でいたいけど完全に1人になるのは寂しいし、できるだけ家族の気配が感じられる位置関係で自分の時間を過ごしたいという、「寂しがり屋なのに1人で過ごしたいスペース」もしくは「1人になりたいけど寂しいのはイヤ」というスペースとして計画しました。ここでは、読書やギターなど思い思いの時間を楽しめる場でもあります。また、これらの空間があることで、LDKに奥行きが増し、実際よりも広く感じられるというメリットにもなります。

大きな吹抜け、広々としたLDK、LDKからつづく開放的なウッドデッキ、外観はそれらを包み込むような大きな軒にしたいなと思いました。できるだけ大きく、家を守るように、家族をやさしく抱きかかえるように軒を張り出し、その軒を方杖で支え、立面のリズムになるようにデザインしました。

2階の天井高は2m20cmと一般的な天井高より20cmほど低くし、水平に伸びていく心地よさを目指しました。天井が低いことで人間のスケール感に合った心地良さも得ることができました。

全体としては、家族間の適度な距離感をとても大事にした家となるように計画しました。

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